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疥癬について

[2019.11.25]

今日は疥癬(かいせん)についてお話します❢
*疥癬とは⁇

ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の角質層に寄生することにより生じる皮膚感染症です。人から人へ感染し、介護を必要とする家族内での感染や老人ホームでの感染がよく知られています。
一度感染すると、1か月程度の潜伏期間を経て強いかゆみ赤い発疹が起こります。疥癬の治療は、イベルメクチン(内服)や外用薬はオイラックス(別名:クロタミトン)が広く使われています。

*原因
疥癬はヒゼンダニが皮膚の角層に感染することで発症します。ヒゼンダニの成虫は大きさ0.2~0.4mmで、角層内部で産卵し、繁殖します。感染後すぐには症状が現れません。感染してから4~6週間かけて多数のダニに増殖し 、その虫体・脱皮殻・糞がアレルギー反応の原因となり、激しいかゆみが始まります。
ヒゼンダニは疥癬の患者さんとの直接のスキンシップで感染するほか、衣類、寝具類などを介して感染することがあります。

*どんな症状⁇
疥癬の症状は、激しいかゆみです。このかゆみは、夜間に特に強くなるという特徴があります。ただし、高齢者や角化型疥癬の患者さんではかゆみの訴えが少ない場合もあります。かゆみの症状は、ダニに対するアレルギー反応が引き起こしていると考えられています。
ヒゼンダニに感染してから1か月程度の潜伏期間を経てかゆみや発疹が生じます。赤い丘疹が、指と指の間・首筋・腋の下・手首・下腹部・尻・陰部などに現れます。特に指間、指、手掌、手首、足などに現れる線状の発疹(疥癬トンネル)は、メスのダニが角層内を卵を産みながら移動することによるものです。男性の場合は性器の陰嚢部などに硬いしこり(結節)が目立ちます。

★接触感染しないようにするには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか??
①身体介護をする際は手洗いの徹底をしましょう。
②洗濯は、50℃で10分間熱処理後洗濯するようにしましょう。洗濯後に乾燥機を使用します。
③掃除は、粘着シートなどで落屑を回収後、掃除機で清掃しましょう。
④入浴は疥癬の患者さんが最後とし、入浴後は浴槽や浴室の床や壁を綺麗に洗い流しましょう。

疥癬かなと感じたら、お早めに皮膚科にご相談ください

 

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