メニュー

よくある爪のトラブル😫👣 ひょうそについて ②

[2020.01.20]

前回に引き続きひょうそについてお話していきます❢

Qどんな検査・診断をする?
診断は、自覚症状や皮膚の変化をもとにしてなされます。
原因となっている病原体を特定するため、膿を用いて顕微鏡で病原体を観察するグラム染色や、病原体を増やす培養検査を行うこともあります。特に培養検査で菌が特定された場合には、抗生物質の効きを評価する感受性検査も同時に行うことができます。これらの検査は、治療にあたりどのような抗生物質を使用するのがよいか判断する際にも有益な情報です。
ひょうそでは、骨髄やリンパへと炎症が波及することもあります。周囲への炎症反応の波及状況をより正確に判定するために、レントゲン写真やMRIなどの画像検査を行うことも検討されます。
Q治療法は?
原因となっている細菌に対して効果のある抗生物質によって治療を行います。なかには抗生物質に対して耐性(薬に対して抵抗力を持ち、薬が効かないこと)を示すものもあるため、感受性検査の結果をもとにより適切な治療薬への変更も考慮します。
軽度であれば、手をやや高めに挙げて局所の安静を図りつつ、内服の抗生物質で治療効果を得ることができます。しかし、病変が強く、内服薬では充分な治療効果を得ることが難しい場合もあるため、点滴を用いてより多くの抗生物質の投与を検討することもあります。
また膿が局所に留まっている場合は、切開排膿を行うことが検討されます。
ひょうそを放置すると、指先に感染が限局せずに骨やリンパ、腱などへと広く炎症が波及する恐れがあります。狭く限られた空間で発症する病気であり、炎症の波及もとても早い経過で生じることがあります。炎症が波及すると治療経過がより複雑化する可能性も出てくるため、ひょうそが疑われる指先の痛みや発赤、腫脹などを見る際には、より早期に医療機関を受診することが必要です。

ひょうそかな?と思ったらまずは皮膚科にご相談ください

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME