メニュー

口角炎とは

[2021.03.08]

口角炎とは

口角炎は、口角に炎症が起き、唇の端が赤く腫れた状態になり、皮がむけたり、かさぶたになったりする病気です。口角炎になると、唇が乾燥する、深く亀裂するなどの症状もあらわれます。会話や食事の際、大きく口を開けると口角が裂けるため、痛みをともないます。

症状

口角の皮膚や粘膜がただれ、潰瘍や小さな亀裂などがあらわれます。少しの刺激でも痛むため、口を開けると痛みを感じ、食事や会話が困難になることもあります。炎症をおこした場所は、赤くなり、かゆみがあらわれることもあります。症状が重くなると、痛みが強まり、亀裂や炎症から出血することもあります。

口唇ヘルペスと間違われることもありますが、口唇ヘルペスであれば、唇の周囲に小さな水泡(すいほう:水ぶくれのこと)ができます。水泡があるかどうかで判断するとよいでしょう。

原因

まざまな原因があります。なかでも多いのは、乾燥と、ブドウ球菌などの細菌、カンジダなどの真菌、ウイルスによる感染です。代表的な原因として、カンジダという真菌類による感染が挙げられます。真菌とは、カビの仲間です。カンジダは身体のなかにいつもいる常在菌(じょうざいきん)です。湿ったところを好み、口の中や消化管、陰部などに棲んでいます。通常であれば、特に害はありませんが、免疫の機能が下がると、増殖し、さまざまな症状を引きおこします。そのため、病気などで身体が弱っている方、乳幼児、高齢者では、カンジダが口角炎の原因になることが多くあります。体質によっても、かかりやすさは異なり、皮膚がもろく弱い場合や、損傷を受けた場合には、口角炎があらわれやすくなります。

また、唇を常になめる習慣、よだれの過剰な分泌、鉄分の不足による貧血、ビタミンやミネラルの不足なども口角炎の原因になります。歯の咬み合せや、化粧品による刺激でおこることもあります。

治療

保湿や痛みを抑えるためのクリームや軟膏を使います。ステロイド軟膏を使う場合もあります。ビタミン剤などが処方されることもあります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME