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尋常性乾癬とは①

[2021.04.05]

本日は尋常性乾癬とは何か、また原因についてお話します👔

尋常性乾癬とは?

皮膚の表面が炎症を起こすことで生じる慢性の角化性病変のことです。同時に併発する症状に応じて、いくつかのタイプに分かれています。尋常性乾癬とは乾癬のなかでも最も多い病気であり、乾癬患者さんの約90%を占めます。乾癬特有の皮膚症状が全身にみられます。皮膚症状の大きさ・数・形はさまざまで、ブツブツした発疹同士がくっついた大きな病変を作ることもあります。20代~30代に発症することが多く、発症により生活の質が低下し、精神的な影響が生じることがあります。

原因は?

発症には、遺伝要素、環境因子、免疫学的要因が関わっていると推定されています。

(遺伝的要因)

乾癬は家族内発症する割合が高いことから、遺伝的な要因が関与していると考えられています。欧米では家族内発症が40〜50%、日本では4〜5%にみられると報告されています。

(環境的要因)

環境要因として考えられているものは、外傷などの外からの刺激、感染やリチウム・カルシウム拮抗薬などの薬剤、食事内容などです。

(免疫学的要因)

乾癬では、ヘルパーT細胞と呼ばれる白血球の一種が病変部位で免疫反応を起こすことがわかっています。また、IL-17(インターロイキン17)、TNF-α、IL-23という炎症性物質を産生する細胞が炎症に関与していることも知られており、近年それらを抑制する治療法が開発され、実際に効果を示しています。

次回は、どのような症状がでるの?治療法は?についてお話します🌺

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