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多汗症ってなに?②~塗り薬編~

[2022.06.13]

原発性腋窩多汗症の治療薬としてエクロックゲルを使用します。

多汗症の原因となる汗はエクリン汗腺から分泌されます。エクリン汗腺は交感神経により調節されており、アセチルコリンがエクリン汗腺のムスカリン受容体サブタイプ3(M3)を刺激することにより発汗を誘発すると考えられています。

エクロック®ゲル5%の有効成分であるソフピロニウム臭化物は、M3を介したコリン作動性反応を阻害し、発汗を抑制します。

と難しく申しましたが、汗を出せと命令する物質を出しても、命令を受け取れないようにしてしまう為、汗を出にくくするということです。

使用方法は、11回両脇に薬を塗るだけ!

とっても簡単ですが、保険で認められているのは脇の多汗症(原発性腋窩多汗症)のみです。

※妊婦や12歳以下のお子様については臨床試験をしていない為、安全性は確立しておりません。

気になる方は当院へご相談下さい。

 

原発性腋窩多汗症の診断基準

両側性かつ左右対称性に多汗がみられる           多汗によって日常生活に支障が生じている

週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる         25歳未満で発症した

家族歴がある                                                                睡眠時は局所性の発汗がみられない

 

次回は6月20日、拭くタイプの治療をご紹介します。

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