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体の不思議① アザ(ホクロ)ってなぁに?

[2022.10.05]

体の不思議① アザ(ホクロ)ってなぁに?

 

皆さんおはようございます。

朝晩はだいぶ涼しく感じられるようになりました。

 

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…。どんな秋をお過ごしですか。

 

今回は体のアザ(ホクロ)について皆さんに知っていただきたいと思います。

 

アザという言葉を国語辞典で引いてみると、「皮膚面に色素の病的沈着や血管の増殖によって生ずる赤色または紫色の斑紋」と書いてあります。つまり皮膚の一部の色がその周りの皮膚の色と違って見えるものをいいます。そのため、色の違いにより赤アザ、青アザ、茶アザ、黒アザなどと呼ばれています。

 

 

赤アザ、青アザ、茶アザ、黒アザを知る前に皮膚の構造を簡単に説明します。

 

皮膚は上から表皮、真皮、皮下脂肪織の3層からできていますが、表皮の基底層(最下層)にはメラニン色素という黒い色素を産生するメラノサイトという細胞があります。

 

 

 

 

 

 

このメラノサイトが作るメラニンが多いと皮膚の色が黒くなり、人種による色の違いの原因となっています。例えば、黒人ではメラニンが多く、白人ではメラニンが少ないという具合です。

 

 

 

メラノサイトは通常表皮に存在し、真皮には存在しないのですが、真皮にメラノサイトが存在することがあります。真皮にメラノサイトが存在すると、メラノサイトが作るメラニンのため、皮膚は青く見えます。俗にいう黒、茶、青アザはメラニンが部分的に増加しているもので、一般にメラニンが皮膚の深い部位に存在すれば存在するほど、皮膚は青く見え、皮膚の浅いところに存在すると茶色く見えます。またメラニンの量が多いと色が濃く見えます。

 

 

一方真皮や皮下脂肪織には血管があり、皮膚に栄養と酸素を供給しています。血管には赤血球が流れており、赤血球に存在するヘモグロビン(赤い色素)のために、血液は赤く、また赤血球が増えると皮膚は赤く見えます。赤アザは、皮膚に存在する血管が増えて、赤血球のもつヘモグロビンのために赤く見える皮膚病変で、医学的には血管腫と呼ばれています。

 

 

 

余談ですがしみはメラノサイトが刺激を受けメラニンを生成し、メラニン色素を含んだ表皮組織が表面に現れしみとして見えます。

 

 

 

次回更新は10/11日 赤アザについて更新いたします。

 

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